新宿高島屋店

「企画書に数字がないのはお前のところだけだ」新宿に出店希望の企画書を出したときのことです。私たちは勢い余って、ここで日本の蕎麦職人を育てよう、外国やいろいろな地方からの人たちが新宿で蕎麦を食べれば、それが東京の蕎麦、東京の右代表になるのだからはずかしくないものにしよう、などと書き連ねました。担当の方はさぞ困惑されたでしょう。新宿には、二代目社長茂の新宿出店への長年の夢と、特別な思い入れがあります。でも、それが何故かはわかりませんが。とにもかくにも、私たちは選んでいただくことができました。選ぶ方もさぞ勇気がいったことでしょう。駅ビルは、いろんな価値観の人たちが出会うところです。特に、新宿は著しい気がします。さらに、日本の人さえそれぞれなのに、最近では、店は満席なのに日本語の通じるお客様が一組だけ、というような時代になりました。さて、お約束から10 年。職人たちも努力し変化したと思います。とはいえ、蕎麦を東京の郷土料理から、もっと奥の深いものにしてゆくには道半ばです。これからは蕎麦の技術のみならず、文化的経験が私たちの支えになると思います。本を読み、音楽を聴き、蕎麦を打ち、もちろん、社員全員で日本中の産地を飛び回りたいと思います。

コラム

新宿駅新南口は、高速バスターミナル、タクシー乗り場、歩行者広場などが次々に整備され、新しい街に生まれ変わっていきます。

新宿高島屋店写真

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