尊敬する仲間たち

命をめぐる絆

私たちが口にするものはすべて“命”が素になっています。そして食べることなしに私たちは生きられません。食事の前にはレストランであろうが、自宅であろうが、「いただきます」といいます。この言葉のなかに、私たちは自然の恵みを受けている存在である、と考える遺伝子がどこかに残っているようです。その恵みの最前線にいるのが、農業、漁業の生産者の方々です。その恵みを大切にする心において、私たちも同じです。産地に行くとほっとする気持ちがわきあがってくるのは、こんな共感があるからでしょう。この絆が小松庵の味を支えています。ともすると、忙しさにかまけて、その心を見失ってしまいがちです。そうならないためにも、小松庵の職人は皆、産地へ赴き、さまざまな職人や生産者とお目にかかる機会を持ちます。また、ほかの蕎麦屋を訪ねることが勉強ですし、大きな楽しみです。

尊敬する仲間たち

「宗田鰹節」編